フェノメノ弐 融解ファフロツキーズ

フェノメノ弐 融解ファフロツキーズ(星海社FICTIONS)

著/一肇 イラスト/安倍吉俊 

フェノメノ 弐 融解ファフロツキーズ (星海社FICTIONS)

個人的評価(面白さ):☆7(8段階中)

ジャンル:青春ホラー・ホラーミステリー(?)・オカルト

一年半ほど前。

フェノメノ星海社ウェブサイト最前線で公開された。僕はというと、あまりの面白さにすっかりフェノメノの虜になっていた。

そのフェノメノが帰ってきた!!

山田凪斗は自然豊かな田舎から東京の大学に進学してきた青年。

オカルトや怪談話が好きで、オカルトサイト『異界ヶ淵』をよく見ている。

凪斗が東京に出てきた時選んだ格安の訳あり一軒家。

そこで起こる不可思議な怪現象をはじめとし、凪斗の意志と相反して凪斗は彼岸へと、導かれるように足を踏み入れていってしまう――

怪現象を日々目にし、生きている実感を失っていく凪斗。

そんな凪斗の前に現れた、蒼白といってもいいような色白な肌に長く綺麗な黒髪、そして闇色の瞳を持つ美少女・美鶴木夜石。彼女は『異界ヶ淵』でちょっとした怪談になるような"異常者"で、どこか他の人間とは違う雰囲気を漂わせている。そんな夜石が現れ、凪斗は彼岸へ足をどっぷり浸かるように怪現象を体験していく。

読んでいるこちらまで彼岸に近づいている気がしてくる怖さ…。

これぞ青春怪談小説。


ぼくはホラーが苦手なんですが、フェノメノはそんなぼくでも(今のところは)めちゃくちゃ楽しんで読めるぐらいには、ライトで明るい部分もあって、バランスがとれているいい作品だと思います。

逆に怖い映像は絶対にダメなので、小説だからこそ、適度な恐怖を楽しみつつ味わえるのかもしれません。

極上の怖さがあるうえに、圧倒的に話が面白い。

ほんとうに面白い。是非、騙されたと思って読んでほしい。

一人でも多くの人に知っていただいて、フェノメノに触れてもらえたら嬉しい。

星海社ウェブサイト最前線で1巻の1章と2章が試し読み出来ます。

最前線のフェノメノのページヘは、右サイドバーにある星海社コンテンツリンクのフェノメノの部分をクリックしても行けます。

今回の話はフェノメノ弐 融解ファフロツキーズと、

フェノメノ参 収縮ファフロツキーズで上下巻となっています。

フェノメノ 弐 融解ファフロツキーズ (星海社FICTIONS)フェノメノ 参 収縮ファフロツキーズ (星海社FICTIONS)

どんな結末を迎えるのか、楽しみです。