Class1のBluetooth4.0アダプタはLBT-UAN05C1とMM-BTUD43どっちがいいのか考えた+Windows10での注意点
こんにちは。@backbone_Iceです。
期間限定のTポイントがたくさんあったのを気に、
ずっと欲しかったSONYのワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン MDR-EX31BNを買いました。(あれ、値下がってきてるな?)
初Bluetooth、初ワイヤレス、初ノイキャンということで、期待が先走りし過ぎていたのですが、実際に使ってみて、めっちゃいいな…!(語彙力)という感じでした。
まさかコードから開放されることがこんなにも素晴らしいこととは…!!
今のところ効果を感じるのはファンのような少し低いくぐもった音だけとノイキャンの効果はまだはっきりとは感じていないですが…。家族のテレビの音がうるさくて頭が痛くなるので、それが軽減されたらいいなぁと思って買ったのですが、そこには効果ないようでした。残念。ただBluetoothなのでPCにもスマホにもタブレットにも使えるので、買って良かったです。良い製品であることは長年売れ続けていることやレビューからも明らかですしね。
Bluetoothアダプタについて
さてイヤホンの話はこれぐらいにしておいて、今回の本題はBluetoothアダプタについてです。
僕のPCにはBluetoothがついていないので、アダプタを買う必要がありました。
まず調べてみるとアダプタ自体はそんなに数はありませんでした(Amazonには信用していいのかわからないメーカーのものがいくつかある)。となるとあとは自分がどんな機能が欲しいかだけ。
選ぶ基準としてはバージョン・Class・対応プロファイル・値段。
一応価格.comのBluetoothアダプタ 人気売れ筋ランキングのリンク。
今更バージョン3.0のものを買う必要はないし、そもそも売ってなさげ。
Classというのは、電波の送信出力の規格。Class1,2,3があり、Class1が最も高くて理論値で100m先まで電波が届きます(実際には電波法とかの問題で50mとからしいですが)。Class2は10m、Class3は1mです。
Class1にすべきか、2で我慢するべきかどうするか…で迷います。(Class3はお話にならないし、売ってない)
しかしここで問題になるのは、果たして理論値通りに電波が届くのかどうか?
まあこれは皆さんなんとなく経験で分かってもらえるんじゃないかと思いますが、無理だと考えました。
PCの前で使うだけならClass2でいいかもしれないですが、それでも机一枚あるだけでたまに途切れるとか聞きますし、出来ればPC前から離れても音楽やラジオが聞こえるほうがいいですよね。今後キーボードやマウス、スピーカーなんかもBluetoothのものを買う可能性も考えて、Class1を買うことにしました。
価格.com - Bluetoothアダプタ(送信出力:Class1) 人気売れ筋ランキング
はい、そうするとエレコムかサンワサプライのものか、2択になりました。
一応AmazonでClass1を検索するとLogitecとかNewiy Startなるメーカーのものもありますが、Logitecは高い、Newiy Startは信用出来ないので除外。
はい、ということでエレコムのLBT-UAN05C1かサンワサプライのMM-BTUD43か、まで絞れました。
LBT-UAN05C1かMM-BTUD43か
ここからはどちらを選ぶべきか比較していきます。
値段(2017/04/03現在)と発売日
LBT-UAN05C1 1836円 2016年7月
MM-BTUD43 1600円 2014年1月
サンワの方が250円弱安いです。
発売日は2年半の差が。LBT-UAN05C1の方が新しいです。まだ出たばかりですね。
記事書いてる現在、どちらもノジマオンラインが最安値。
windows10への対応
LBT-UAN05C1 ◎(完全対応)
MM-BTUD43 ◯(使えるけど完全対応ではない)
Windows10でのドライバ/スタックの対応
LBT-UAN05C1 ◯ Windows10標準ドライバ
◯ IVT社製BlueSoleil
MM-BTUD43 ◯ Windows10標準ドライバ
この時点でWindows10標準ドライバで対応していないけど、BlueSoleilでは対応しているプロファイルを利用したい場合は、LBT-UAN05C1一択となりそうですね。
ちなみにBlueSoleilについて調べると、広告が邪魔とかデバイスを認識しないといったものが散見されますが、自分の環境(Win10 Pro 32bit)、接続デバイス(MDR-EX32BN)ではそういったものは一切ありませんでした。確かに癖のあるソフトだとは思いますが、慣れれば問題にはならないと思います。
それでも標準ドライバのほうが楽なので使う必要が無いなら使わないほうが良いと思います。
ドライバ/スタックごとの対応プロファイル
Windows10標準ドライバ
ここに載っていますが、一応書いておくとGATT,A2DP,AVRCP,DUN,DI,HCRP,HFP,HID,HOGP,OPP,PANU,SPP
LBT-UAN05C1
A2DP/ANP/AVRCP/BIP/BLP/DI/DUN/FAX/FMP/FTP/GAVDP/GLP/HFP/HID/HOGP/HRP/HSP/HSRP/HTP/OPP/PAN/PASP/PXP/ScPP/SPP/TIP
MM-BTUD43はWin10では標準ドライバのみなので記載しません。
apt-Xについて、メーカーによって食い違う説明(混乱するので最後まで読んでね)
LBT-UAN05C1はWindows10に完全対応していますし、
Windows10標準ドライバでapt-Xにも対応している旨が書かれています。
A2DPの対応コーデック SBC,aptX(Windows10標準スタック使用時)
一方MM-BTUD43はWindows10でも使えるものの完全対応していません。
付属しているCSR社製のソフトウェアはWindows10では使えず、
Windows10標準ドライバしか使えません。そしてこのように
高音質・低遅延で音楽や通話が楽しめるapt-Xコーデックに対応しています。
※apt-Xコーデック対応機器に限ります。
※Windows標準ドライバで使用する場合はapt-Xコーデックが使用できません。
" Windows標準ドライバで使用する場合はapt-Xコーデックが使用できません。"と書かれています。
ここで疑問が湧きますよね、LBT-UAN05C1ではWindows10標準ドライバでapt-X使えるのに、なんでMM-BTUD43では同じ標準ドライバでapt-X使えないんだ?チップセットの違い?いや違うんです、この2つ、チップセット同じなんです。じゃあなぜ・・・
(僕はこの記述を見てLBT-UAN05C1を買ったんですけど、買ったあと詳しく調べていたらどうやらMM-BTUD43のこの説明は間違っていることがわかった。)
なぜ間違った記述がされているのか説明すると、そもそもMM-BTUD43は時期的にWindows7対応として発売されているのです。そしてWin7(8もかな?)までは、Windowsの標準ドライバは存在しなくて、各社が提供しているスタック、ドライバが必要だったみたいなんですよね。その後Windows10が世に出た時、Win10では既存のBluetoothスタック、ドライバは使えなくなったようなんです。その代わりWindows10の標準ドライバが出て、これで動くようになったみたいです。
で、win10標準ドライバの説明の食い違いに戻るのですが、MM-BTUD43の記述を見るに、win10標準ドライバが出た当初はapt-Xコーデックには対応していなかったと思われます。ですが、win10の大型アップデートでapt-Xコーデックに対応したと推測できます。(当初から対応していたのか、大型アップデートの時対応したのか、これはわかりませんでした)
↓MicroSoftのページでもこのように対応していることが書かれている(抜粋)
Bluetooth に関する Windows 10 の新機能
Bluetooth オーディオ拡張 (広帯域音声、aptX®): リップ シンクや遅延の問題を軽減し、高解像度サウンドを実現します。
つまり、サンワのMM-BTUD43における説明は情報が古い!または勘違い!
僕も一度騙されましたが、これで解決。
実際Win10標準ドライバ、BlueSoleilどちらも使ってみると
BlueSoleilを使ってみると、明らかに音が遅延することを確認しました。映像や再生・停止の操作から、ワンテンポ遅れる感じです。音だけならそこまで気にならないけど、映像も一緒だとなんだか気持ち悪かったです。
Win10標準ドライバは明らかな遅延ではなく、ほんの僅かな遅延という感じで、その違いからapt-Xで接続できていることがわかりました。
ただ正直音質に関しては、今のBT4.0、apt-Xにはあまり期待しないほうが良いと思いました。不満に感じる音ではないですが、パッとしない音で、音楽を聴く段階にはまだ達してないのかなぁ…と。これは僕の使ってるMDR-EX31BNの問題で、もっと高いヘッドホンだと問題にならないのかもですが…。これから出るBT5やLDAC,apt-X HDの普及を待つべき、あるいはBluetoothに過度な期待はしないほうがいいのかな…と思いました。一瞬でも途切れちゃったら、その音楽や映像体験がぶち壊れることもありますからね><
以下参考になった記述2つ引用(抜粋)
Windows 10ではaptXに標準対応しており、どんなBluetoothのコントローラでも利用可能
こうしたaptX、実は多くのクライアントOSでサポートされている。大島氏によればAndroidはAndroid 4.x、Android 5.x、Android 6.xをサポートするライブラリがQualcommより提供されており、比較的簡単に実装できる。
【お詫びと訂正】初出時に、AndroidのOSレベルで標準で対応しているという表現がありましたが、正しくはQualcommよりライブラリが提供されているでした。お詫びして訂正させていただきます。
Mac OS、そしてWindows 10(PC、Mobileともに)は、aptXを標準でサポートしている。Windows 10の場合、OS側が標準機能としてソフトウェア的にaptXコーデックを備えているので、どんなBluetoothコントローラであっても、A2DPに対応していれば理論的には利用できる。
【笠原一輝のユビキタス情報局】Windows 10も標準で対応しているaptXをハイレゾ化する「aptX HD」 - PC Watch
MM-BTUD43 のユーザーです。Windows10 TH2 の標準ドライバで apt-X 有効の確認ができました
◆ロジテックの LBT-AR300 を接続してみたところAR300本体のLEDが apt-X 接続を明示する 3灯1休 になりました
(CSR Harmonyにある apt-X ロゴのせり上がりはありません)
Windows10 は標準で apt-X を使えるとのうわさがありましたけど本当みたいです
標準ドライバでしたらデバイスとプリンターに "CSR 8510 A10" と表示されるBluetoothアダプタならどれも
apt-X が有効になるようです価格.com - 『Windows10 TH2の標準ドライバで apt-X が使えます』 サンワサプライ MM-BTUD43 のクチコミ掲示板
なおapt-Xですが、もともとはCSR社が特許を持つ技術だったようですが、CSR社はQualcomm社に買収されたということで、LBT-UAN05C1はQualcomm社製チップ!と謳っていますが、実質CSR社製チップのようです。
現に2つ目の引用に"標準ドライバでしたらデバイスとプリンターに "CSR 8510 A10" と表示されるBluetoothアダプタならどれもapt-X が有効になるようです"とあったのを参考に
僕もデバイスとプリンターで確認したところ"CSR8510 A10"と表示されていました。
ということで、LBT-UAN05C1とMM-BTUD43は2年半開きがありますが、少なくともチップセットは同じものだと思われます。
結論、まとめ
細かな送信出力や通信の安定性についてはわからないですが、
LBT-UAN05C1とMM-BTUD43に大きな差はないと思われます。
おそらく一番の違いは2つドライバが使えるか否かによるプロファイルの対応状況。
少なくとも自分の環境ではLBT-UAN05C1はWin10標準ドライバ、BlueSoleilどちらでもほぼ途切れず良い働きをしてくれています。一つだけ書くと、通信の安定性は差し込む場所が関係ありそうです。背面は電源タップやコードがたくさんあるためかノイズ入りまくり、通信も途切れて安定しませんでしたが、前面だとノイズも安定性も問題ないです。
かなり調べたので大きな間違いはないと思いますが、あくまで素人が個人で調べて得た情報をもとに書いています、小さな間違いはあるかもしれません。
何か間違っているところなどありましたらコメントお願いします。