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ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンⅡ・Ⅲ 感想

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ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンⅡ

著/宇野朴人 イラスト/さんば挿

個人的評価(面白さ):☆7(8段階中)

ジャンル:ファンタジー・戦争(戦記)

中央基地から北域鎮台へと長期の遠征へ出たイクタ達。

北域は敵から攻められる心配もなく、北域への遠征もそんな理由から恒例行事として訓練兵の通る道として知られたものだった。

たまの補給として、北域鎮台から少し距離のある町へと赴くイクタ達。

もちろんイクタ達の住むカトヴァーナ帝国内の町だ。

しかしその町で北域鎮台幹部とその側近らが何者かに殺された。

帝国内でも特に安全に近いとされていた北域を舞台にした、

長い長い戦いが始まろうとしていた――


1巻で僕の心をぐわっと掴んだアルデラミンの2,3巻の感想です。

1巻のラストがラストだったので、いきなり王様に楯突いたりとか、突飛な内容になるのかなと想像していたのですが、しっかりと、彼らがどうやって活路を切り開き、帝国内で生きていくのか、

どうやって上へ上り詰めていくのか描いていくらしいです。

らしいです、というかよく考えたらそれを描くためのシリーズなんですよね。

突飛な考えをしていたのは私の方だったということか…(汗)


さて、1巻で東域と模擬戦を経て、高等士官としての道を歩み始めたイクタ達が向かうのは北域

帝国内では比較的安全とされている北域への長期遠征は、どうやら訓練兵は通る習わしらしい。

北域へと赴いたイクタ達を迎えたのは、北域鎮台司令長官タムツークツク・サフィーダ中将

筆頭とする北域鎮台に詰める仲間たち。

サフィーダ中将は北域方面の最高指揮官で、ほぼ全権を握っている。しかしこのサフィーダ中将、とんだ糞指揮官なのだ。

実際指揮をするのは副官であるスクラム・トアック少佐で、サフィーダ中将は業務を部下に丸投げしている。

そもそもがサフィーダ中将は貴族のコネを使って、安全と言われるこの北域の最高位でふんぞり返っているだけの、言わば大した実績もない無能に近い指揮官でもある。

やることといえばご高説(笑)を垂らすだけ。

ただ、こんな指揮官の下でも安全な場所、それが北域という場所でもあった。

(どうしてそんな状況でも安全なのか――それは実際読んで知ってほしい)

しかし、安全であったはずの北域に動乱が巻き起こる。

普段なら副官へ意見を求める糞指揮官は、こんな時ばっかり出しゃばる。さらに出すのは決まって愚策を通り越して悪策だ

そんな無能糞指揮官が居たばかりに、戦況は悪化の一途を辿る。

その結果、死ぬ必要の無かった人間が次々に死んでいく。読んでいて怒りが湧く瞬間だ。

そして、ついに本来なら前線で戦う必要のない訓練兵であるイクタ達も前線へ送り出された。

それほどまでに戦況は悪化していたということだ。

この絶望の状況で、イクタ達はどう活路を切り開くのか。

後に英雄と称えられる彼らの命懸けの戦い、目を見開き脳髄に刻め。