感想:龍ヶ嬢七々々の埋蔵金1

今回は簡素な感想。

Twitterでつぶやいたものをまとめたような編集したような感じです。

龍ヶ嬢七々々の埋蔵金1 (ファミ通文庫)

著/鳳乃一真 イラスト/赤りんご

ファミ通文庫作品読むのは1年以上ぶり。

結果からいうと、

個人的には楽しめた。面白かった。

なぜ結果から言ったのかというと、Amazonのレビューでボロクソ言われてたから。

キャラは結構細部まで設定が出来ている感じで、『だからこそ楽しめるだろう』場面がかなりあった。

ようするに、『ノリだけじゃないんだぞ』みたいなこと。

キャラが信念を持って喋っている感じがあった。

何より、キャラたちが漠然と持っている『大きな目標』はそういった設定なしでは語れないことだと思った。

ストーリー的には、主人公・八真重護(やま じゅうご)の一人称・語り部で、まあ常識的なキャラなので、特にイライラしたり…っていうことはなかった。

メインヒロインは二人で、一人は一巻の表紙でありタイトルにもなっている龍ヶ嬢七々々

龍ヶ嬢七々々の埋蔵金1 (ファミ通文庫)

地縛霊ニートという正体不明の存在。

もう一人は二巻の表紙・壱級天災

龍ヶ嬢七々々の埋蔵金2 (ファミ通文庫)

金髪美少女名探偵。

正直言うと、このシリーズ読みたかった理由の半分はこの壱級天災がいたから。

もうこのビジュアルが魅力的すぎる。

えーっと話をストーリーの方に戻して。

やはり最大の魅力は、世界観でありトレジャーハント的謎解きにあると思う。

舞台(世界観)は人工的に開発された離島・七重島、

別名《学生特区》という最先端の技術が揃った島。

実に島に住む内の80%が学生だという。

この島が出来るまでの経緯がまた良くて、学生が最大限尊重されるようになっている。

そして一部の人間のみが知っている《七々々コレクション》という宝物。

それを探すことが主人公たちの一応の目的となる。

「一応の」としたのは、それぞれが更なる目標や野望を抱いていて、その上で《七々々コレクション》の持つ力が必要になるからだ。

この二つの要素は個人的にはとても良かったように思う。

あと言うことといえば、伏線の回収がかなり上手い。

伏線の回収とラストの展開だけでも、相当なものだと個人的には感じた。

やっぱり読後感が違う。スカッとする。

もちろん赤りんごさんのイラストもこれ以上ないほど素晴らしい。

なんか肌の質感が見ているだけで気持よくなるような…。

思わず手触りで確かめたくなるような舐めたくなるような…。

もう気持ち悪いこと言ってるの分かってるけど言わずにいれない質感なんですよ!

…ここまで書いたけど、結局一番言いたいのは面白い!

Amazonの評価は不当だー!ということ。