米澤穂信『関守』。小説新潮に読み切りで掲載された短編。
序盤は朗らかな時間。東京から不思議な事故の取材で来た、という語り部の男と、事故が起こった場所の近くで長年喫茶店をやっているというお婆さんの話で始まる。
話が進むにつれて事故の概要が明らかになる。
ラストは『ゾクゾクゾクッ』となった。
図書館で読んでたんですけど…ほんとにひとり鳥肌立てて『あぁ』とか『うわぁ』と心のなかで感嘆に浸ってました…。
『小説の面白さここにあり』という感じです。
同じく米澤穂信さんの著書「儚い羊たちの祝宴」を思い出させる素晴らしい作品でした。
著者コメントで穂信さんは「一幕物を試みました」と仰ってました。
いやぁすごい。